【コラム】生きづらい東京を、少しでも生きやすく生きる32歳独身女の小言

    今回はコラムっぽく、東京一人暮らし32歳の私が胸のうちを赤裸々に語りたいと思います。リアルな内側、もしよろしければご覧ください。生きづらさもあり、けれども自由であり、よくわからない東京生活の混沌さを、取り留めもなく語ります。

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    女性ひとりの都会生活って、結構大変

    生きづらい 東京

    今や男女平等な時代とはいえ、やっぱり女性って大変。お金がかかる。

    こだわる必要はないにせよ、服やメイク道具、髪の手入れ、靴、カバン、アクセサリー、その他もろもろ……平均的には男性よりも支出が多くなる。もちろん人それぞれだけどね。

    ふと私は思う。もし自分が男だったら、たぶんメイクしないし、アクセサリーもしないだろうな。白シャツを着て終わり、みたいな生活かも。それって、楽そうだなぁと思ったりする。


    世間体という名の圧力

    これが本当に嫌なのだけれど、「結婚は?」と親に言われるようになった。「人それぞれだからね」と理解あるように言ってはくれるけど、やっぱりその言葉の奥には“心配”がにじんでるのだろう。やっぱり独身女は哀れに見えるのだろうか。

    私だって、結婚できるならしたい。結婚したくないなんて、言っていない。だからって、適当に結婚なんてできない。結婚したいと思える人がいない。それだけのこと。正直、結婚できた人が羨ましい。

    私が思うに結婚とは、二人が一体になるもの。だから私は真剣なのだ。それゆえ、結婚までどうも至らない。思考の噛み合う人がなかなかいない。私がクリスチャンなのも関係するのだろうか。ともかく、いろいろなこだわりが多すぎて典型的な「結婚できない人」になっているので、実はもう若干諦めかけてる。なんて言ったけれど、私も本当は結婚したい。好きな人と結婚したい。ただそれだけ。


    常に「稼がなきゃ」に追われる日々

    これは女性に限った話ではない。東京に住んでいる限り、お金は絶対に必要だ。まず家賃が高すぎる。まともに暮らすなら、バイトだけでは無理。ぶっちゃけ、過去に月30万円稼いでいた時期もあったけど、それでも「豊かに暮らしていた」とは言えなかった。不思議なことに、穴の空いた袋のようにお金が消えていく。

    地方に住んでいた頃のほうが、収入は少なかったけど貯金ができた。東京は誘惑が多いし、歩く文化だからついついお金を使ってしまう。お金がなければ、東京を楽しむのは難しい。なんだ、これ?


    人間がだんだん嫌になってきた

    私にも、お上りさんで芋っぽかった頃がある。メイクもわからず、ファンデーションも塗ってなかったし、口紅すら持っていなかった。そんな黒歴史レベルの時期。

    実を言うと、その頃は生きやすかった。社会情勢も今とは違ったというのもあるが。自分が適当人間だったのもあり、どこに行っても、いい意味で「透明人間」になれていたから楽だった。今はすっかり“東京の女”って感じ。メイクはばっちり、服装も「こんな人、地方にはいないだろうな」っていう見た目。東京ではごく普通なのだけれど。

    いつの間にか自分も変わった。周囲の反応も変わった。ジロジロ見られたり、話しかけられたり、いわゆる“女扱い”されるようになった。それを良いとも悪いとも言わないけど……正直、疲れる。とにかく疲れる。視線のエネルギーに当てられてクタクタになる。特に男性。とにかく見てくる。私は目を合わせたくない。興味ないんだから。けど、ジロッと見てくる。ギロッという効果音の方がしっくりくるくらい。

    もはや、男とか女とか、性別を超えて、東京は人の視線が怖い。東京人の“目線”はちょっとおかしい気がする。地方に帰ると、そういう視線がなくてホッとする。あのジロッと見てくる感じが苦手。いや、ギロッという効果音の方が解釈合っているかもしれない。


    狭い部屋に住んでいる違和感

    東京に住んで10年近く経つけれど、狭い家にはやっぱり慣れない。お上りさんだった頃、1Kのワンルームに衝撃を受けた。寝る場所と机が同じ部屋で、キッチンも見える。すべてが一部屋で完結するなんて信じられなかった。

    今では「まぁ、そんなもんだよね」と思うようになってしまったけど、本音では嫌だ。32歳になってもワンルーム暮らしというのが、なんだか悲しい。もちろん、一人暮らしだからこそかもしれないけど……もう少し、どうにかしたい。

    洗濯を干すと、それだけでどことなく圧迫感がある。そういうのも嫌。そもそも、ご飯を食べている空間にベッドがあるのが嫌。もう慣れたけれど、嫌に変わりはない。


    なんかもうさ、東京にいる意味ある?

    「住めば都」なんて、正直幻想だと思ってる。20代前半までは、東京は刺激的で楽しかった。オタク趣味もあって、イベントにもよく行ったし。けど、そういうのもいつの間にか消えて、現実が見えてくる。すると、東京って刺激物まみれの虚像都市だなと感じる。

    じゃあ引っ越せば?と言われても、どこに行けばいいのか分からない。お給料は東京の方がいいし、慣れてしまっているからすぐには動けない。こんなんだから、ダメなんだろうなとも思う。それでも、いつかのタイミングでこの状況に区切りをつけなければいけない気もする。これまた10年後も同じなんて可能性は潰しておきたい。


    厳しい現実から目を覚ますきっかけも東京だった

    東京ヘイトのような発言になったが、ヘイトなりに感謝もしている。それに気づいたのはつい最近。東京は修行の場だと。一人暮らしはお金もかかるし大変だけど、そのぶん自由。すべてが自己責任だからこそ、自分の時間をどう使うかが問われる。

    だから私は、自分の内面をよく見つめるようになった。もし環境が違っていたら、内観する機会なんてなかったかもしれない。東京で一人で暮らしてきたからこそ、「自分の思い」を深く探れるようになったのだと思う。お金、人間関係、仕事……あらゆることに対しての本音に気づけた。


    32歳独身女は、これからどう生きるか

    東京 一人暮らし

    誰かが言っていた。「人は環境で変わる」と。ほんとうにそう思う。私は東京の中でもいろいろな場所に住み、凄まじい勢いで自分をアップデートしてきた。だからこそ、そろそろ自分の「生きる環境」を決めなければと思っている。

    これまでは、流されるままに東京で暮らしてきた。大学進学とともに上京し、そのまま就職して、気づけば10年。お金はないし、家も狭いまま。あるのは、スキルと知識、そして「自分」という存在。ある意味、地方ではそうそう磨けないものだった。良し悪しでは語れないけれど、私の中で世界はグンと広がったのは確かだ。それはそれで誇らしい。それでも、「じゃあ東京にいよう」という結論にはならない。だって、幸せに生きるためにはお金も、心地よい住環境も必要だから。

    東京で狭いワンルームに住み、カツカツの生活で本当に幸せになれるのか?それは正直、怪しいと思っている。だからこそ、これからどう生きるかはまだ模索中。答えが明確に出たら、またその時に続きを書こうと思う。


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