宇宙人とは一体何者でしょうか。いつの間にか知っている言葉であり、概念ですが、正直よくわからない存在ですよね。そもそも、宇宙とは何なのか。そこから紐解いて、宇宙人という存在を見ていきたいと思います。そして、聖書を読むクリスチャンとしての私も意見も語らせていただきます。この件、私の中では明確に結論が出ています。では、追って説明をしていきますね。

    INDEX

    宇宙という概念のはじまり

    宇宙人とは 聖書 サタン

    さて、「宇宙」という言葉は、古代ギリシャにまでさかのぼります。最古級の概念はギリシャ語「κόσμος(コスモス)」です。意味は「秩序」「整えられた全体」。紀元前6世紀頃、ピタゴラスが星や天を含む全体を「コスモス」と呼んだのが始まりとされます。当時の宇宙は「天と地を含む秩序ある世界」であり、無限の空間という発想はありませんでした。

    時は進み、17世紀末、ニュートンが「無限の空間としての宇宙」を数学的に記述し、さらに20世紀にはアインシュタインやハッブルによって「膨張する宇宙」という現代的なイメージが確立します。科学的な概念ですね。そして私たちは今、暗い空間に無数の星や惑星が浮かび、ブラックホールが点在する果てしない世界を「宇宙」として思い描きます。まぁ、そのイメージは映画やメディアの影響も大きいのですが。

    ここまで、わりと一般的に相違ない「宇宙とは」の前提だと思います。ということで、ここからは「宇宙人」について考えていきましょう。


    宇宙人とは?その起源は?

    近代的な宇宙観の誕生とともに「宇宙人」という発想も広がっていきます。ここも古代ギリシャから考えていきます。

    • 古代ギリシャ(紀元前5世紀)
      デモクリトスやエピクロスが「無限の宇宙に無数の世界があり、そこにも生命があるかもしれない」と提唱。
    • 中世ヨーロッパ
      地球中心説が主流だったが、一部の神学者は「神は他の世界にも生命を創った可能性がある」と議論。
    • 近世(17〜18世紀)
      コペルニクスやガリレオらが地動説を広め、哲学者フォンテネルが『世界の複数性についての対話』で一般向けに他惑星生命を紹介。
    • 19世紀
      火星や月の“運河”説が話題となり、天体に文明があるというイメージが拡散。
    • 20世紀
    • 1897年 アメリカの「エイリアン襲来」事件(ホルマン事件)
    • 1938年 オーソン・ウェルズのラジオ『宇宙戦争』で火星人パニック
    • 1947年 ロズウェル事件で「UFOと宇宙人」のセット概念が世界的に定着。
    • 日本語の「宇宙人」
      明治末〜大正期に児童文学や翻訳SFで登場。当初は「宇宙に住む人類」全般を指すことも。

    聖書が教える「天上の存在」

    私は、人間以外の知的生命体が存在すると信じています。聖書にもその存在は記されており、それが天使です。私に限らず、クリスチャンならばわりと同意される部分ではあるかなと。ともかく、この天使という存在は、神に仕える霊的存在(ヘブル1:14)であり、御使(みつかい)と呼ばれています。地球外生命というより、神の御心を行うメッセンジャー、助ける存在ともいえるでしょう。

    しかし、現代で語られる「宇宙人らしき存在」は、その性質が全く異なります。彼らは肉体を持たず、心霊現象のように人間とコンタクトをとる――スピリチュアル界隈で言う「チャネリング」に近い形をとります。そして、お告げのように言葉巧みに何かへと導くのです。それはまるで、小さな神様かのように。

    御使たちはすべて仕える霊であって、救を受け継ぐべき人々に奉仕するため、つかわされたものではないか。

    新約聖書 ヘブル人への手紙 1:14

    宇宙人の正体 ― サタンの軍勢か!?

    宇宙人とは 聖書 サタン

    聖書には、天使の中にも神に反逆した存在がいると教えています。それが悪魔(サタン)や悪天使、悪霊です。彼らは人間を欺き、真理から遠ざけ、堕落へと導こうとします。ここの歴史を知らないと、宇宙人の正体もまともに理解ができません。聖書にはすべて書かれています。

    結論的にいえば、私は現代の「宇宙人だと思われる存在からの接触現象」の多くが、このサタンの軍勢によるものだと考えています。見た目やストーリーは時代ごとに変わりますが、目的は一貫しています――人間を神様から引き離すことですね。


    結論 ― 二つしかない

    宇宙に存在する知的存在は、神の御使いか、サタンの軍勢(悪天使)か、その二つにしか分かれません。都市伝説やスピリチュアル的に語られる宇宙人は、確かに存在するかもしれません。いえ、確実にいるでしょう。サタンは今も、ほえたける獅子のように人間を壊しています。宇宙人はいるかもしれませんが、その正体は光に偽装した闇である可能性が高いのです。

    宇宙人とかいうわけのわからない不思議な存在の正体が、もしサタンやその軍勢なら、私たちは決して迎え入れるべきではありません。危険なのは、人間のほうからコンタクトを取ろうとすることです。私たちが本当に交わるべきは、創造主である神様のみです。

    しかし、驚くには及ばない。サタンも光の天使に擬装するのだから。

    新約聖書 コリント人への第二の手紙 11:14

    これらのことをあかしするかたが仰せになる、「しかり、わたしはすぐに来る」。アァメン、主イエスよ、きたりませ。

    新約聖書 ヨハネの黙示録 22:20

    補足|御使からの言葉

    宇宙人とは 聖書 サタン

    神様の御使は、礼拝対象ではありません。きっと神秘的かつ神々しいのかもしれませんが、礼拝すべきは神様ただお一人です。実際に、イエス様の弟子だったヨハネは、晩年に天の御使に出会っています。そこではこんなことを述べられています。

    これらのことを見聞きした者は、このヨハネである。わたしが見聞きした時、それらのことを示してくれた御使の足もとにひれ伏して拝そうとすると、 彼は言った、「そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたや、あなたの兄弟である預言者たちや、この書の言葉を守る者たちと、同じ僕仲間である。ただ神だけを拝しなさい」。

    新約聖書 ヨハネの黙示録 22:8-9
    あわせて読みたい
    【ただの偶像】宇宙人はいない、宇宙という概念も偽りだった! 私はかつて、宇宙人は存在すると信じていました。その存在に強く興味を持ち、陰謀論やスピリチュアルにのめり込み、この世界の広さと未知の可能性にワクワクと思いを馳...
    365paradise
    異邦人ブログ
    世界最高峰のベストセラー・聖書をもとに、生きることの本質を追求し、文字として言語化したブログ「異邦人ブログ」。

    【サイトの掲載許可について】どうぞ、ご自由に掲載していただいて構いません。むしろ、嬉しく思います。御言葉の素晴らしさが広まっていくことを願っております。
    • URLをコピーしました!
    INDEX