【カインとアベル】二極化の現代は、今に始まったことではない。

    私たち人間の始祖であるアダムとエバ、そこから生まれた双子の息子・カインとアベル。この二人は、対極の性質を持っていました。一方は神様への忠誠を持つ者(弟のアベル)、他方は神様への不服従と軽蔑(兄のカイン)。この差は何でしょうか。結論からいいますと、罪の結果です。

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    二極化が起きる理由

    畏れ 慈しみ 聖書 詩篇

    これは現代の私たちにもいえます。二極化が起きています。神様に信仰を置く者か、神様に不服従な者なのかと。罪によって、全人類が不法にまみれました。その中でも、神様へと立ち返っていく悔い改めの道を見つけた者もいます。私たちの生きるこの世界とは、二つに一つなのです。神様の道か、罪の道か。

    二極化の成り行き

    人生 救い 辛い 疲れた

    兄カインは、弟アベルに対する嫉妬や恨みから、なんと殺人を犯しました。その結果、神様から土地を追われる宣告を受け、カインは離れていきました。その後、彼や彼の子孫は繁栄していきます。やがて、現代にも通じるような世俗的かつ物質的な発展ある都市を作り上げました。それらは優れていました。

    カインの子孫

    霊的成長 聖書 神様 世の中

    しかし、神様からはすべてに置いて遠く離れていきました。神様を知らず、自分の力に酔い、奢り高ぶっていました。一夫多妻制度なんてことも平気でしていました。それらは品性の何もない、霊的に落ちぶれた生き方であり、神様をどれだけ悲しませる行為だったのかは、想像に難くありません。

    アベルとセツ

    カインとアベル 二極化

    アベルの死後、アダムとエバにはもう一人の息子が生まれます。セツといい、アベルに似た者でした。彼はアベルの道を歩むかのように、神様を礼拝する人でした。セツや子孫たちは、自分たちを「地上では旅人であり寄留者」(ヘブライ11:13)といい、「もっと良い、天にあるふるさと」(ヘブライ11:16)を求めながら人生を歩んでいきました。これは、神様へと信仰をおくものの目線です。現代の私たちにも通ずる話です。

    広がる二極化を1000年見てきたアダム

    カインとアベル 二極化

    このような二極化の様を見続けたのは、最初の人・アダムです。彼は1000年近く生き、9代に渡る子孫の多くの罪を見てきました。カインやアダム、セツから広がり、二極化していった人たちの所業をずっと見てきたのでした。

    セツの子孫

    スピリチュアル ニューエイジ 危険 聖書 偶像

    ちなみに、セツの子はカインの子孫と交わることになり、罪は結果的にますます広がっていきました。正しく見えたように見えて、子孫を辿れば悲しい結果ばかりです。これが、罪の影響です。繁栄と快楽にふけり、神様を認めず、知らず、利己心のままに罪まみれな生き方を選択したのでした。

    すべては、たった一つの罪から始まった

    アダム エバ

    アダムは、エデンの園でたった一つの罪を犯しました。神様から禁じられていた実を触れ、食べたのでした。ことの発端こそ、妻エバでしたが、アダムにも責任があります。二人は一体も同然だからです。それが夫婦だからです。

    罪は、神様との断絶を表す

    ヨブ記から学ぶ

    ともあれ、神様からの禁忌を破ったがゆえに、楽園に居られることはできませんでした。神様との断絶、これが罪の結果です。1000年近くも罪の結果を目の当たりにしてきました。彼の心はどんなに苦しかったでしょうか。そして、この夫婦を誘惑した悪魔(蛇)はどんなに喜んだことでしょうか。

    しかし、憐れみを与えられた

    聖書とは わかりやすく

    罪の結果の死は、最初こそ絶望でしたが、もはや、死は憐れみでした。罪の世界を永遠に生きるわけではないという神様からの憐れみです。義の神様でもあり、何よりも憐れみ深い神様です私たちが罪を犯しても、すぐに滅ぼすことなく、それどころか、回復の道を用意してくださっています。それが、後に生まれていくるイエス・キリストです。

    苦悩と悲嘆の生涯を終わらせてくださるのは、神のあわれみであることを感じた。

    引用元:「人類のあけぼの」第7章 エレン・G・ホワイト
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