自由時間の価値を数字で換算してみた!休職から見えた私の自己価値

    休職に入ったとき、私は不安でいっぱいでした。収入がゼロになる恐怖、周囲に遅れを取る焦り、「このままで大丈夫なのか?」という慢性的な不安。けれども、私は2ヶ月近く自由な時間を過ごした今、振り返ると“お金には換えがたい価値”を得ていました。この記事では、私の体験をもとに「自由時間の価値」を数字に換算しつつ、そこで気づいた自己理解について書いてみます。休職は良くないことのように思っていた私でしたが、結果的に「自己価値」に気づけたのです。


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    自由時間をお金に換算してみる

    休職 自己価値

    以前の会社にて、私がまだ元気に働いていた頃は月収約31万円を得て働いていました。フル勤務で約160時間働くと仮定すると、時給はおよそ1,940円。もしその時間をまるまる「自由時間」として得られたとしたら…?

    • 1か月(20日勤務想定)= 160時間 → 約31万円分
    • 1.5か月(休職期間相当)= 240時間 → 約46万円分

    休職中は収入がゼロです。未就業です。ここで何が言いたいのかというと、私は休職中の「収入ゼロ」と引き換えに、約46万円分の自由時間を得ていたということ。これを損失と見るか、人生においての大きな糧と見るかは人の価値観によると思います。当事者の私の感想としては、帳簿上はプラスマイナスゼロかもしれませんが、実際には大きな発見と回復がありました。


    休職中という自由時間で得たもの

    休職期間の2ヶ月弱で、私は次のようなことを経験しました。

    • 精神が回復した(ずっと張りつめていた気持ちが落ち着いた)
    • 歯医者に行き、虫歯を治療できた(後回しにしていた大事なケア)
    • ハンドメイドに没頭し、心の栄養を得た
    • 新しい本や映画に出会い、自分の感性を広げられた
    • 服装のスタイルが変わり、「新しい自分」を発見した
    • 一番大きいのは「自分が何にこだわりを持っているか」に気づけたこと

    忙しかった日々にはなかった心身の余裕が与えられた期間、それが休職中の期間でした。その中で「私は書くことが好き」「素朴な疑問を掘り下げることが得意」「独自の視点を持っている」といった、自分自身の輪郭のようなものを取り戻すことができました。

    思えば、仕事で忙殺されていた頃は、家はご飯とお風呂と寝る場所みたいなもので、じっくりと何かに集中したり、楽しむ時間はなかったと思います。いえ、時間そのものというよりも、精神的に余裕がありませんでした。慢性的に疲れていたと思います。


    私のこだわりに気づけた

    不思議な言い方になりますが、私は私自身のことがよくわかっていなかったと思います。何が好きなのか、本当のところはよくわかっていませんでした。好きなものはたくさんあれど、語れるほどのことでもないというような。しかし、休職中に無意識に手を出していたことが、私の潜在的なこだわりでもあったのです。

    ですので十人十色が前提ですが、私の場合は一点モノや象徴に惹かれるということがわかったのでした。自分がハンドメイドや一点モノ、美しいものに強く惹かれ、常に見ている・取り入れていることに、ハッと気づきました。気づけた理由としては、下記のとおりです。

    • 「唯一無二」であること=孤独な私にとって“守ってくれる存在”の象徴
    • 美しいもの=心の安心、喜びを呼び起こす存在
    • モネーテのようなアクセサリーに込めた思い=自分を守る象徴としての役割

    これらは単なる趣味ではなく、私の孤独や寂しさ、そして「守られたい」という心の奥底の願いを映す鏡でした。自由時間がなければ、ここまで深く自己分析する余裕はなかったと思います。


    自由時間が教えてくれた自己価値

    この休職期間を通して学んだのは、「自由時間=収入と同じくらい、もしくはそれ以上に価値がある」ということでした。冒頭でお話しした、自分の本来の収入から換算すれば、休職期間中の金銭価値は46万円。まぁまぁいい金額ですよね。それでも、この金額以上のものが休職中には得られました。

    • 自分の心の声を聞く時間
    • 本当に求めているもの(守られたい気持ち、結婚への思い)に気づく時間
    • 趣味や創作を通じて自己表現する時間

    つまり、自由時間は私にとって「自己理解と回復の投資」だったのです。やっと自分に戻っていくような感覚です。


    おわりに

    もしあなたが今、休むこと(特に休職)に罪悪感を覚えていたり、自由時間を「浪費」と感じているなら、少し考え方を変えてみてもいいかもしれません。自由時間には数字で換算できる価値があり、さらに自己を深く知るきっかけにもなります。

    私にとってこの休職は、単なる「働いていない期間」ではなく、46万円分の自己発見の時間でした。そしてこれからの人生をどう生きたいかを考える、大切な土台となったのです。すると、不思議と休職前のうつ病や精神的な重さは自然と消えていました。万事解決なのです。

    ということで、限界を感じたなら、迷わず休職していいと思います。あと先考えなくたっていいです。しっかり休んで、自分本来の何か置いてけぼりにしていたものを取り戻す時間になると思います。これはプライスレスです。

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