【なぜ起きたのか】すすきのホテル事件から考える──魔術と悪霊、そして聖書の警告

    最近、世間を騒がせた「すすきのホテル事件」というニュースを知りました(2023年、もはや2年前ですね;)。報道では猟奇的な事件として語られていますが、私が考えさせられたのは「どうしてこういうことが起きるのか」という背景です。報道の一部では、被告がハリー・ポッター(以下ハリポタ)のファンであったことが触れられていました。この時、私はハッとしました。ちなみにこの記事は、ハリポタ作品やファンを直接批判するものではありません。ただ、聖書の視点から「魔術的世界観との関わり」について考える機会になると思います。非常にセンシティブな内容だとは思いますが、私の中では合点のいったこの見解を、何も発言しないでいるのはどうかと思っての執筆です。


    INDEX

    魔術に関わることと霊的リスク

    すすきの 事件 ハリポタ 悪霊

    あなたがたのうちに、自分のむすこ、娘を火に焼いてささげる者があってはならない。また占いをする者、卜者、易者、魔法使、 呪文を唱える者、口寄せ、かんなぎ、死人に問うことをする者があってはならない。 主はすべてこれらの事をする者を憎まれるからである。そしてこれらの憎むべき事のゆえにあなたの神、主は彼らをあなたの前から追い払われるのである。

    旧約聖書 申命記 18:10-12

    聖書は明確に、魔術・占い・降霊といった行為を避けるよう命じています。これは単なる道徳的アドバイスではなく、霊的な安全に関わる重大な警告です。なぜなら、これらは意識的であれ無意識であれ、神に敵対する霊的存在と接点を持つ危険を伴うからです。


    ハリー・ポッターと「心の門」

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    ハリポタはファンタジー作品として世界中で愛され、多くの感動的な要素を含みます。友情、勇気、自己犠牲…これらは確かに魅力的です。しかし、その舞台設定は「魔術を学び、使うこと」を前提にしています。登場人物は呪文、占い、変身、死者との交信など、聖書が禁止する行為を日常的に行いますよね。魔法を素晴らしく描いていて、見ていてワクワクさせられるのも事実です。

    こんなふうにフィクションだから大丈夫、エンタメだから無害──そう考えがちですが、霊的には「心の門」を少しずつ開くことになりかねません。魅力的なストーリーに心が惹きつけられ、その世界に没入するほど、魂は物語の価値観や霊的空気を吸い込んでいきます。これはゆっくりと心の深部に浸透する影響です。

    私自身、小中学生のころ夢中で読んでいました。その世界観に憧れも抱きました。しかし、信仰を持ってからは、その影響が心に深く残っていることに気づきました。物語のシーンや魔法の言葉がふと思い出され、霊的に不安になることがあります。そのたびに神様に祈り、癒しを求めるようにしています。これは単なる想像や妄想ではなく、魂に刻まれた痕跡だと感じます。


    聖書の事例──悪霊に支配された人

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    すると、すぐに汚れた霊に憑かれた人が墓場から出てきてイエスを迎えた…イエスが「この人から出て行け、汚れた霊よ」と言われたからである…悪霊どもは「わたしたちをこの地方から追い出さないでほしい」と願った…汚れた霊どもが豚に入り、二千匹ばかりの豚の群れが崖を下って湖へなだれ込み、水の中でおぼれ死んだ。

    新約聖書 マルコ 5:1-20

    マルコの福音書5章には、悪霊に取り憑かれた一人の男性の話があります。彼は「レギオン」と呼ばれる大群の悪霊に支配され、常軌を逸した行動を繰り返していました。イエス様が彼をレギオンという悪霊たちから解放すると、その悪霊たちは近くの豚の群れに入り、二千頭が崖から海に落ちて死にました。この出来事は、霊的影響の現実性とその規模を教えるものです。一人の人間の中に、二千もの悪霊が入っていたのです。そして、その男性は人格も何もかも壊れるほどに狂ってしまったのです。最も、イエス様が治してくださいました。アーメン。

    現代の事件を聖書の事例と直接結びつけることはできませんが、目には見えないからこそ、霊的領域の現実性を軽く見るべきではありません。聖書はこのように、一見は精神異常に見えるような人たちも、「これは悪霊の仕業だ」と教えてくれる例にもなります。


    なぜ神様は魔術を禁じるのか

    助け手 希望 聖書

    ここが大事なところ。神様が魔術を禁じるのは、私たちを喜びから遠ざけるためではありません。それは、魔術や占いが必ず「神様ではない霊的存在」とつながるからです。それは、悪霊です。サタンです。神様は私たちを守るため、霊的に危険な領域から離れるよう警告しています。


    真の解放はキリストにある

    心理的・精神的なケアは大切ですが、霊的な束縛から完全に解放できるのは主イエス・キリストだけです。イエス様は悪霊に縛られていた人をも癒し、自由にされた方です。

    さて、冒頭に戻りますが、すすきのホテル事件という痛ましく恐ろしい事件の背景は私にはわかりません。しかし、霊的な視点でみれば、何かしら悪霊といつの間にか接触をしてしまい、人格までも乗っ取られたのでしょう。このような事件が起こる前に、イエス様に出会っていれば・・・きっと何か事態は変わっていたのかもしれません。

    これは筆者の私が勝手に感じたことではあるのですが、イエス様が救い主だということをもっと広めていかねばと思いました。


    よくよく注意すべきこと

    あなたがたは口寄せや霊媒に心を寄せてはならない。彼らを求めて自分を汚してはならない。わたしはあなたがたの神、主である。

    旧約聖書 レビ記 19:31

    肉のわざは明らかである。すなわち、不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、まじない、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派、ねたみ、酩酊、遊興、およびこれらに類するものである。前にもあらかじめ言ったように、今もあらかじめ言っておく。こんなことをする者は、神の国をつぐことがない。

    新約聖書 ガラテヤ 5:19-21

    また、魔術を行っていた多くの者が、その書物を持ってきて、みんなの前で焼きすてた。その書物の価を計ると、銀貨五万にもなった。

    新約聖書 使徒 19:19

    最後に言う。主にあって、その偉大な力によって強くなりなさい。悪魔の策略に対して立ちうるために、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と権威、このやみの世の主権者、天上にいる悪の霊に対する戦いである。

    新約聖書 エペソ 6:10-12

    アーメン。

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