次に悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華とを見せて 言った、「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」。 するとイエスは彼に言われた、「サタンよ、退け。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」。
新約聖書 マタイによる福音書 4:8-10

私たち人間は、何かしらの欲望を抱いています。
「三大欲求」といった「食欲・性欲・睡眠欲」が人間にはあると言われていますが、実のところ人間の深いところにはそれをも凌ぐ強い欲求があると思うのです。むしろ、それを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
それが、お金や権威に対する欲求。
某アニメのイントロでもででくる「富・名声・力」というもの。これらが人生の目的のように、まるで神様かのように、必要を強く感じ、強く求め続けています。
これらは、人間の欲望として最初から備わっていたわけではありませんでした。生きていくために必須な欲求ではありませんでした。食欲・性欲・睡眠欲といった、人間本来の欲求とはまた違う欲望です。
なぜでしょうか。
これは、サタンが私たち人間の人生に落とした暗いもの、罠です。
ただ、誤解しないでほしいのは、お金を得ることが悪いことであるだとかを言いたいわけではありません。むしろ、人間が豊かに暮らせることは神様の御心でもあります。
ただ、この富を第一に追い求めることがサタンによる罠なのです。なぜなら、お金や権威を第一に求めると、神様から離れていってしまいます。神様との絆なしに、人間の幸せはあり得ないのです。
だからこそ、神様はこう私たちに呼びかけておられます。
まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。
新約聖書 マタイによる福音書 6:33
私たちは、神様を第一に生きていきましょう。