「人生は20代で決まる」は嘘!!

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    はじめに:「20代で人生が決まる」は本当なのか?

    「人生は20代で決まる」よく耳にする言葉ですが、これって本当にそうでしょうか?

    とはいえ、20代の頃の私は(現在は32歳)、自己啓発本やSNSの投稿でよく見かけるこの言葉に、いつも焦りを感じていました。「20代のうちに何かを成し遂げないと」「このままじゃ私は“負け組”になる」と、何かをしなければならないという不安をずっと持っていました。適当で生きてはいけないと。

    でもね、30代になった私から言わせてもらえば、それは“嘘”です。正確に言うならば、「20代で人生は決まらない。けれども、土台はできる」。これが真実だと、私は自分の経験から伝えたいのです。

    20代は、まだ“子ども”。社会を知る前の助走期間

    32歳になった今だから言えること、それは・・・20代って、子どもだなと。当時は当時で悩んでいたことも、年齢を重ねていくうちに「そうか、そういうことだったのか」と自然と解決することが多くなりました。例えば、「何者かになりたい」という思いの強かった20代だった私。27歳あたりからは必死でした。

    今思えば、当然です。まだ何者でもないし、すでに何者かになっているとも言える。経験値は浅いですし、社会人歴も一桁なのですから、見てきた世界や身を置いた時間は、ぺーぺーそのものなんですよね。こんな短期間で何者かになれるほど、社会は単純ではありませんから。それをわかっていなかったのです。それでいて、一番大切な自分という唯一の人間の価値。私が私であることが、すでに何者かでもあるのです。つまり、あなた=能力、ではないということ。

    この社会、この世界への解像度と、それに伴う自分の生き方・道が見えてきたのは、私自身ですと最近の話です。30歳になってからがスタート!20代で“これが自分の人生”と確信できる人の方が特殊だと思います。人間はもっと、迷って、動いて、変化していい。それでこそ、人間。

    隣の芝生が青すぎる時代に生きている私たち

    今の時代は、ネットを通じて他人の人生が丸見えです。何なら、本名と顔を晒す人も多くいらっしゃいます。プライベートとして。ネットは仮想世界だとは、もはや言えなくなったわけです(実際はそんなことないと思いますが)。若いうちから、SNSや動画アプリなどで「28歳で起業して年収1億」「20代で夢を叶えたライフスタイル」などの投稿を見てしまえば、自分と比較せずにはいられないのも頷けます。

    ですが、忘れてはならないのは・・・他人の芝生は基本的に青く見えるもの。その芝を羨んで、自分以外の誰かになろうとすると、人生はどんどん苦しくなっていきます。目が横へと、上へと、泳いでいくばかりに、自分自身を見ることができず、外部の刺激に踊らされてはいませんか?

    20代の“寄留生活”が教えてくれたこと

    ここで一息、記事執筆者の私は、特殊な生き方をしてきました。20代はまさに「寄留者」でした。このブログの名称「異邦人ブログ」の由来でもあります。私の20代は、何者かになろうと、居場所や輝ける場所を模索し続けてきました。転職は5回以上、引っ越しは6回。常にどこかに所属しているようでいて、根を張れないまま流されていましたね。

    それを後悔しているのか?と聞かれたら、そんなことはないんですけどね。同世代よりも転々としまくり、その分だけ新しい環境や出会い、経験、葛藤をしてきました。いつの間にか苦労の道を歩んでいたといいますか。だからこその、今の自分です。いつの間にか、何者かになっていました。自分という人間に厚みが増したのです。

    結局のところ、人間というのは20代では成熟するわけがないですし、たかだか20代で人生は決まりません。私が生き証人です。人生はいつだって、これからなのだと思います。気力、体力、いろいろと若さには価値がありますが、時間(年齢)をかけなければ得られない価値だってあるのです。

    何だか、アンティークコインみたい。 →そのお話はこちらへ

    30代になって見えてきた、大人という存在

    成人したら大人、というのは政府のご都合主義なだけです。18歳だとか20歳で大人へと急に変化するなど、あり得ません。身体は子供ではないにしても、頭はまだまだ世間を知らない未成熟な子供です。これは私の感覚ですが、人間は30歳になってからが、本当の大人(成人)なのかもしれないと、わりと本気で思っています。

    ちなみに私はクリスチャンで聖書をよく読んでいるのですが、あのイエス・キリストも、30歳になってから福音宣教を行いました。それ以前は、実家暮らしで大工さんとして一労働者として生活をしていたのですよ。自分の本当の仕事(役目、役割)に覚悟をもったのは、30歳からだったのです。

    「人生は20代で決まらない」けど、土台はできる

    「じゃあ、20代は子供なら、適当に過ごしてもいいか〜」なんて、思わないでくださいね。この記事の結論として、人生は20代で決まりません。むしろ、20代なんて“迷ってなんぼ”。そうは言いましたが、適当に過ごしてOKという旨は伝えていません。むしろ、20代はもがいてもがいて、自分なりの土台を自然と形成していく時期だということ。

    まだ、何者かになれる段階ではないとも言えます。一番体力やエネルギーがあり、社会的にも価値の高いこの20代のうちは、目の前のことを誠実にやりながら、土台を積み上げていっていただきたいのです。そうすれば、30歳の時には思いもよらなかった自分になっていますから。

    もっといえば、30代からでも、40代からでも、人は変われます。大人というのは、いつだって精神的な成熟、時間的な成熟あってこそ。今を大切に、そして未来の自分を見据えて、自分を成長させていきましょう!

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