私はかつて、宇宙人は存在すると信じていました。その存在に強く興味を持ち、陰謀論やスピリチュアルにのめり込み、この世界の広さと未知の可能性にワクワクと思いを馳せていた時期がありました。特にデイビット・アイクさん、佐野美代子さん、月刊誌アネモネなどの大ファンでした。有名どころの『アミ 小さな宇宙人』にも感動していました。しかし、あれらはすべて偽りだったのです。元スピリチュアル系だった私が解説していきますね。
宇宙人とは?

現代における「宇宙人」という概念は、陰謀論的視点とスピリチュアル的視点の両面から語られることが多く、宇宙人と一言でいえど、解釈は非常に多様です。元スピリチュアル系だった頃は、ここらへんのことを網羅するように調べていた時期がありました。
まず陰謀論の文脈では、宇宙人=爬虫類型生命体(レプティリアン)のように描かれています。彼らは地球の支配層に入り込み、政府や巨大企業、メディアを裏から操っているという説も。このような話はしばしば「イルミナティ」や「秘密結社」などとも結びつけられ、支配構造の隠された真実を暴くという形で展開されます。
一方スピリチュアル分野では、アヌンナキという宇宙存在が登場し、「彼らが古代に地球に来て人類を創造した」とされる説や、他の銀河系に存在する進化した文明が、人類の霊的成長を見守っているといった教えが見られます。これらの存在はしばしば「高次元の存在」「スター・ファミリー」「光の存在」などと呼ばれ、人類の次元上昇(アセンション)を助ける存在として描かれます。
またこれらの話には「地球の波動がまだ低いため、彼らは直接的には関われないが、やがて『開国』ならぬ『開星』のようなタイミングで人類と正式に交流が始まる」といった未来予測も含まれています。イメージとしては、『スター・ウォーズ』や『スタートレック』のような宇宙文明との壮大な交流のビジョンですね。
以下に、陰謀論的・スピリチュアル的に語られる「宇宙人」関連の有名なエビデンス(主張)をご紹介します。これらは聖書や科学的根拠に基づいたものではなく、主にニューエイジ思想や陰謀論界隈で語られているものです。情報として知っておく価値はありますが、真偽には注意が必要です。
宇宙人についてのエビデンス
陰謀論系の「宇宙人」エビデンス
- レプティリアン説(デーヴィッド・アイク)
- 元BBCのスポーツキャスターだったイギリス人、David Icke(デーヴィッド・アイク)が提唱。
- 「人類を支配するエリート(王族、政治家、財閥)は爬虫類型宇宙人(レプティリアン)の血を引いており、人類を操っている」という主張。
- イギリス王室やブッシュ家、ロスチャイルドなどを名指ししている。 - アメリカ政府と宇宙人の秘密協定(エイリアン・アブダクション)
- 1947年のロズウェル事件(ニューメキシコ州):墜落したUFOが米軍に回収されたとされる。
- 1954年、アイゼンハワー大統領が宇宙人(グレイ種)と秘密協定を結んだという説。技術提供と引き換えに、人間の一部を実験材料として提供。
- Area 51(エリア51)はその宇宙人と共同開発した技術を管理しているとされる。
スピリチュアル系の「宇宙人」エビデンス
- アヌンナキとシュメール文明
- ゼカリア・シッチンの著書『The 12th Planet(第12惑星)』により知られる。
- 古代メソポタミア文明(シュメール)の粘土板に登場する神々「アヌンナキ」は、ニビル星という惑星から来た宇宙人で、人類を奴隷として創造したという説。
- この主張は、考古学的には否定されているが、ニューエイジやオカルト系で広く信じられている。 - プレアデス星人・アークトゥルス星人・シリウス星人など
- チャネラー(霊媒師)を通じて通信してくるとされる「高次元の宇宙存在」。
- 地球人の意識進化を支援し、人類の霊的覚醒(アセンション)を助けると語られている。
- 有名なチャネラー:バシャール(ダリル・アンカ)、コーリー・グッド、アシュター司令官など。 - スターシード・ライトワーカー思想
- 「自分は宇宙由来の魂を持っていて、地球の目覚めのために転生してきた」という思想。
- 愛・光・調和などの言葉を多用し、ニューエイジ思想の中心テーマとなっている。
共通する要素(陰謀論・スピリチュアル)
- 宇宙人は人類よりも進化している、または霊的に優れている、またガイドとして崇める文化がある。
- 地球は未熟な惑星であり、やがて「宇宙共同体」に迎え入れられるという終末論的期待がある。
- 聖書的には、これらは偶像礼拝・偽りの霊・悪霊とされる可能性が高い(2コリント11:14「サタンも光の御使いを装う」)。
聖書では宇宙人を否定している
そもそも、聖書では宇宙人の存在についてどう言及しているのでしょうか。私はスピリチュアルにハマって熱く燃えていた頃、聖書に出会ってから雷に打たれたかのように衝撃を受けました。結論、宇宙人とは偶像だったのです。その背後にはサタンが働いているということでした。
オカルトの類を激しく否定
「男または女で霊媒あるいは口寄せをする者は、必ず殺されなければならない。彼らは石で打たれて死ななければならない。その血は自分に帰する。」
旧約聖書 レビ記 20:27
「霊媒(medium)」「口寄せ(spiritist)」とは、死者の霊や悪霊と接触して情報を得ようとすることです。旧約の律法においては、それは極めて重大な罪であり、死刑に値するものとされていました。つまり、神様以外の霊的存在と接触しようとする行為そのものが、神様への反逆・偶像礼拝とみなされているのです。
占いやチャネリング、呪術などすべてアウト
「あなたのうちに、自分のむすこや娘に火の中を通らせる者、占いをする者、まじないをする者、まじない師、呪術者、
旧約聖書 申命記 18:10~13
呪文を唱える者、霊媒、口寄せ、死人に伺いを立てる者があってはならない。
これらの事を行う者は皆、主に忌みきらわれるからである。これらの忌むべき事のために、あなたの神、主は、これらの民をあなたの前から追い払われる。
あなたの神、主の前に、あなたは全き者でなければならない。」
さまざまな形のオカルト行為や呪術が「主に忌みきらわれる」(=神にとって非常に憎むべき行為)とされており、はっきりと禁止されています。以下のとおりです。「死人に伺いを立てる者」とは、死者の霊と通信しようとする交霊術やチャネリングに該当します。死人は死人であり、交流などできません(伝道の書9:5にて)。
- 子供を火に通す儀式(モレク信仰など異教の儀式)
- 占い(divination)
- 魔術、呪術(sorcery)
- 呪文(chanting spells)
- 霊媒(mediums)
- 口寄せ(necromancers)
- 死人に伺いを立てる行為(交霊術)
上記をして、何か啓示や返答が返ってきますよね。私もやってきたのでわかります。何と交信していたのかというと、サタンだったのです。神様が最も嫌う行為を、人間は何もわからずサタンに必死により頼んでいたのです・・・。
宇宙人を信じるワケとは
占いや心霊現象、何か不思議なものを何となく認めていると思います。説明のつかない何か目には見えない存在のようなものを。そういう考え方が根底にあると、今回の議題であげた「宇宙人」という存在は「いるんだ」という思考に続いていくのもある意味当然かもしれません。しかし、聖書を読んでいくと、心の目が開かれるのです。世界には不思議な存在や現象を感じることがあっても、それは宇宙人ではなく、サタンという悪魔的存在の可能性があります。
また、宇宙人といえばUFOのような乗り物は存在するかもしれませんが、これに関しては人間が作った極秘技術の可能性が高いです。「宇宙人が他の星から地球に来た」という話は嘘なのです。
宇宙人どころか、宇宙も嘘!
そもそも、「宇宙」という言葉自体が極めて怪しいです。聖書の原語(ヘブライ語・ギリシア語)には現代の意味での「宇宙」という単語はありません。当然、聖書のどこにも宇宙については書かれていません。では、宇宙とは何なのでしょう・・・。
その前に、聖書では「天地(てんち)」や「天(てん)」という言葉が頻繁に出てきます。これらは神が創造されたすべてのもの、つまり「空間」「空(大気)」「星」「地上の世界」などを指します。天地創造の話ですね。これが地球の始まりです。
- 創世記1章1節:「はじめに神は天地を創造された」
(この「天地」は、英語では “heaven and earth”、「天」と「地」と訳されますが、包括的に「宇宙・世界」を意味します) - 詩篇19篇1節:「天は神の栄光を語り、空はその手の業を示す」
これらの言葉は、現代の「宇宙」という科学的で広大な空間の意味合いとは異なり、神の創造した「天地全体」や「神の支配する領域」といった宗教的・詩的な表現です。つまり・・・
- 聖書は「宇宙」があること(=神が天地を創造したこと)を前提としているが、現代のように「宇宙」という広大な空間を詳細に描写はしていない。
- 「宇宙」という言葉自体は現代の概念であり、聖書の中でその言葉は登場しない。
- 聖書における「天」や「天地」は、宇宙を含む神の創造物としての広い意味を持つ。
地球以外の場所はあるのか?
「もし、地球以外の場所があるのであれば、それが宇宙の一部であり、そこには何かしらの生命がいるのでは?それが宇宙人なのでは?」私はこのように考えたことがあります。結論、これも聖書を読めばすぐに答えがわかります。どんどん思考が連なり、面白いです。
実は、聖書には「第3の天(third heaven)」という言葉が出てきます。地球ではないのは明らかです。ですので、私たちが飛行機で行こうにも、たどり着けません。
聖書における「第3の天」とは
「私はキリストにあるひとりの人を知っています。この人は十四年前に第三の天にまで引き上げられました。」
新約聖書 コリント人への第二の手紙 12:2
これは使徒パウロが語る体験で、「イエス様が天に引き上げられた」出来事が現実か幻かわからないが、第三の天に至ったという証言ですその続きで「楽園(パラダイス)」という言葉も登場するため、「第3の天 = 神の臨在する楽園」という解釈が多くあります。これは地球以外の場所であり、そこにイエス様がおられるというのです。
3つの天がある
私たちは天を見上げることができます。この果てしなく広がる広大なものをみて、宇宙人を連想した人もいるかもしれませんね。しかし、聖書には宇宙人のことは書かれておらず、また、宇宙という存在というか空間というか、概念というか、そういうものも語られておりません。そうではないのですが、天として考えてみると答えが見えてくるかと思います。
天の名称 | 内容 |
---|---|
第1の天 | 大気圏、鳥が飛び交う空(創世記 1:20) |
第2の天 | 星々や天体のある空間(創世記 1:14-18) |
第3の天 | 神の御座がある霊的空間(パウロの体験) |
聖書の英語訳は面白いです。天は複数あることを示唆しております。heavenではなく、heavensなのですから。しかも、聖書の一番最初に書かれていますからね。(創世記1:1)
In the beginning God created the heavens and the earth.
旧約聖書 創世記1:1(Genesis 1:1 NIV)
┌──────────────┐
│ 第3の天(天国、神の御座) │
└─────┬───────┘
│
┌──────────────┐
│ 第2の天(星々、月、太陽) │
└─────┬───────┘
│
┌──────────────┐
│ 第1の天(雲、鳥、大気) │
└─────┬───────┘
│
┌──────────────┐
│ 地上(地平、陸と海) │
└────────────────┘
まとめ

聖書には「他の星や惑星から地球にやってくる存在」という具体的な描写は一切ありません。「宇宙」という言葉も現代的な意味では登場しません。地球とは別の場所という意味でいえば、聖書の「天」が挙げられます。そこには人間には及ばない霊的領域、例えば「第三の天」があり、宇宙というのもここに含まれているのでしょう。
しかし、これらの霊的世界の詳細は聖書に明確に書かれていないため、多くは自分の想像や世間の情報に影響されているという、私個人の主張が強めに反映されている記事だとも自負しております。ともかく、ここで言いたいことは、宇宙人はいないということ。偶像です。サタンです。また、宇宙は闇や空虚な場所ではなく、私たちの実際の目では完全に知覚できていない天の領域なのでしょう。
子たちよ。気をつけて、偶像を避けなさい。
新約聖書 ヨハネの第一の手紙 5:21

