【箴言】この世の栄華を体験したソロモン王からのメッセージ

そういえば、一巻丸ごと通して読んだことはほぼなかった私。ヨブ記のみ、一気に読んだことがあるくらいでした。ふと、そういった通し読み方がしたくなり、ピンときた「箴言」をじっくりと読んでみました。すると、箴言には「驚くべき名言」が目白押しでした。いくつか紹介をさせていただきます。

INDEX

私にとっての箴言とは

箴言の次巻「コヘレトの言葉」があり、私の大好きな教えがたくさん書かれています。著者のソロモン王は、「箴言」も書かれています。大前提、聖書の本当の著者は神様です。そんなわけですが、この世の栄華を預かったソロモン王を通して語られる神様の御言葉は、素晴らしいものでした。現代を生きる私たちにも、響くものが大いにあるはずです。

神様からの力強い御言葉

私が特に「ピン！」ときた聖句をご紹介します。大前提、あくまでも前後の流れがあってこそ、言葉には深みがでます。ですので、「私も気になってきたなぁ」という方は、聖書を実際に手に取りながらご覧くださいね。自分事として響くものがあるはずです。

箴言での神様の御言葉は、シンプルかつ力強いです。神様から語られていることを胸に、ぜひじっくりとご覧ください。気になる一文が見つかれば、私も嬉しいです。

箴言からの引用 1~10章

わたしに聞き従う人は確かな住まいを得
災難を恐れることなく平穏に暮らす。
箴言 1:33

心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず
箴言 3:5

さき

私はつい、自分自身の判断に頼ろうとしがちです。聖書では、神様（主）に信頼し、明け渡して待つことの重要性が説かれています。それがなかなか難しい。

自分自身を知恵ある者と見るな。
主を畏れ、悪を避けよ。
箴言 3:7

かわいい息子を懲らしめる父のように
主は愛する者を懲らしめられる。
箴言 3:12

突然襲う恐怖、神に逆らう者を見舞う破滅に
おびえてはならない。
箴言 3:25

不法を行う者をうらやむな、その道を選ぶな。
箴言 3:31

目をまっすぐ前に注げ。
あなたに対しているものに
まなざしを正しく向けよ。
箴言 4:25

その水をあなただけのものにせよ。
あなたのもとにいるよその者に渡すな。
箴言 5:17

人の歩む道は主の御目の前にある。
その道を主はすべて計っておられる。
箴言 5:21

夏の間にパンを備え、刈り入れ時に食糧を集める。
箴言 6:8

戒めは灯、教えは光。
懲らしめや諭しは命の道。
箴言 6:23

さき

その時は、「何でこんなことに」とショックを受けることもあります。しかし、ここで変に抵抗せず、神様が道を備えてくださっていると信頼すれば、それは助けの道であったと気づくのです。

わたしに聞き従う者、日々、わたしの扉をうかがい
戸口の柱を見守る者は、いかに幸いなことか。
箴言 8:34

神に従う人の収入は生活を支えるため
神に逆らう者の稼ぎは罪のため。
箴言 10:16

口数が多ければ罪は避けえない。
唇を制すれば成功する。
箴言 10:19

神に従う人の唇は多くの人を養う。
無知な者は意志が弱くて死ぬ。
箴言 10:21

人間を豊かにするのは主の祝福である。
人間が苦労しても何も加えることはできない。
箴言 10:22

さき

豊かさとは何なのか、考えさせられます。一番は、心が潤い、満足することだと思います。この世を生きていくには、お金や仕事、ある種の使命感などがあれば、一層素晴らしいです。しかし、心の豊かさはこれらだけでは真には受け取れません。

箴言からの引用 11~20章

高慢には軽蔑が伴い
謙遜には知恵が伴う。
箴言 11:2

気前のよい人は自分も太り
他を潤す人は自分も潤う。
箴言 11:25

無知な者は自分の道を正しいと見なす。
知恵ある人は勧めに聞き従う。
箴言 12:15

軽率なひと言が剣のように刺すこともある。
知恵ある人の舌は癒す。
箴言 12:18

勤勉な手は支配し
怠惰な手は奴隷となる。
箴言 12:24

さき

「手を抜くな」ということだと思っています。人はつい、サボりたくなるものです。時に、人の目がなければないほどに。けれど、神様はすべてをご存知です。勤勉な者でありたいと思います。

災難は罪人を追う。
神に従う人には良い報いがある。
箴言 13:21

知恵ある女は家庭を築く。
無知な女は自分の手でそれをこわす。
箴言 14:1

不遜であれば知恵を求めても得られない。
聡明であれば知識は容易に得られる。
箴言 14:6

弱者を虐げる者は造り主を嘲る。
造り主を尊ぶ人は乏しい人を憐れむ。
箴言 14:31

道を捨てる者は諭しを不快に思う。
懲らしめを憎む者は死に至る。
箴言 15:6

相談しなければどんな計画も挫折する。
参議が多ければ実現する。
箴言 15:22

主を畏れることは諭しと知恵。
名誉に先立つのは謙遜。
箴言 15:33

さき

現代では、謙遜は自信のなさのように見られますが、根本的に違うことがわかるかと思います。人の力はちっぽけなもので、すべては神様が与えてくださったからです。心の中に謙虚さを常に抱き、忘れないようにしたいです。

愚か者が代金を手にしているのは何のためか。
知恵を買おうにも、心がないではないか。
箴言 17:16

人の口の言葉は深い水。
知恵の源から大河のように流れ出る。
箴言 18:4

主の灯は人間の吸い込む息。
腹の隅々まで探る。
箴言 20:27

箴言からの引用 21~31章

弱い人を搾取するな、弱いのをよいことにして。
貧しい人を城門で踏みにじってはならない。
箴言 22:22

鳥が巣から飛び去るように
人もその置かれたところから移って行く。
箴言 27:8

金持ちは自分を賢いと思い込む。
弱くても分別ある人は彼を見抜く。
箴言 28:11

さき

お金持ちな人を非難しているわけではありません。お金持ちである人は、これが自分の力だと思い込んでいるのであれば、それは本当は違いますということ。この状況や能力さえも、神様も采配なのです。

僕を言葉で諭すことはできない。
理解したとしても、答えないであろう。
箴言 29:19

支配者の御機嫌をうかがう者は多い。
しかし、人を裁くのは主である。
箴言 29:26

神の言われることはすべて清い。
身を寄せればそれは盾となる。
箴言 30:5

31章から成り立つ箴言を読んで

箴言は、全部で31章から成り立っています。いずれも短文かつシンプルで、一つひとつに深いメッセージが込められています。中には、今の自分の心にヒットするような力強い御言葉もあります。

箴言を一言でいうと・・・

聖書を学ぶ身として、箴言に書かれてあることを一言でいうならば、「神様に守られ、安全に生きる方法」だと思っています。人間の私たちは、いかに知識をつけようとも、明日のことさえわかりません。生きているかどうかの保証もありません。しかし、神様はすべてご存知であり、すでに決めておられます。その神様からの諭しが、この箴言なのです。